賃貸の壁補修はばれる?少し剥がれたら?退去時にバレなかった理由

賃貸ノウハウ

賃貸に住んでいると、「壁の穴を自分で補修したらばれるのか」「壁紙が剥がれたけど少しならOK?」など気になるポイントがたくさんあります。

壁補修を自分で行ったり、業者に依頼しても大丈夫なのかも疑問です。

退去時にバレなかったら大丈夫ではなく、賃貸の壁の補修について正しい理解と手順で対応していくことが大切です。

そこで今回は、賃貸の壁補修について解説していきます。

100均で対応できるかや猫の爪とぎ損耗は火災保険の対象になるかなど役立つ情報をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

賃貸の壁を補修したらばれるの?

賃貸の壁の補修は、「ばれる」という意見と「ばれない」という意見の両方があります。

  • 入居時の写真などがあった場合にばれる
  • 周りの壁の色の違いや色むらでばれる
  • 補修箇所が多い、範囲が大きくてばれる
  • 壁紙の種類が違うためばれる
  • 業者に頼んで修理してもらえばばれない
  • 小さい傷などを周りの壁紙に合わせて補修すればばれない  など

「ばれない」こともあるかもしれませんが、賃貸物件は壁に不具合が生じた場合は、大家さんや管理会社への報告義務があります。(参考1):東京都住宅政策本部‐賃貸物件の修繕及び原状回復に…

勝手に補修したことがばれると契約違反になり、さらなるトラブルに発展する可能性もあるため注意しましょう。

よくある壁の修繕についてには、このようなものがあります。

どのような意見があるのか、見ていきましょう。

ネジ穴や釘穴の補修はバレる?

ネジ穴や釘穴は、壁の下地に深く大きく残るので、自分で補修するにはテクニックが必要になるため、バレる可能性が高いです。

もしも自分でネジ穴・釘穴などの深め・大き目の穴を補修する場合は、穴を埋めるためにパテ(石膏など)で埋めて乾燥させた後に、同じような壁紙を貼ることになります。

そもそも、ネジや釘の使用禁止が契約書の特約になっていることがあります。

その場合は、バレないようにするよりも、管理会社に正直に「ネジ穴を空けてしまった」と伝え判断を仰ぐことがトラブル回避になるでしょう。

まずは、ご自身の賃貸の契約書をしっかりと確認することが大切です。

猫の爪とぎの壁補修はバレる?

猫などのペットと住んでいる場合の爪とぎでついた傷の壁補修は、自分で行うとバレる可能性は十分に考えられます

▼自分での壁補修がばれる理由

  • 補修後の壁紙・壁色・質感が違い
  • パテの盛り上がりや壁紙が不自然
  • 広範囲、数が多いなど補修しても隠しきれない  など

特にペットを飼っている場合は、広範囲に渡って多数の傷跡ができることが多いです。

万が一、猫が爪とぎをして壁が傷ついてしまった場合は、自分で何とかするのではなく管理会社や大家さんに事情を説明することが最善です。

また、爪とぎボードを用意し爪とぎ場所のしつけをしたり、壁に爪とぎ傷がつかないように保護シートを貼るなどの事前に対処をしておくと良いでしょう。

退去時に壁の補修がバレなかった人もいる?

退去時に壁の補修がバレなかったという人は、少なからずいるようです。

壁の補修はやろうと思えば自分でもできるため、上手く補修できていたり立会い時にあまり見られないようにごまかしたりして乗り切ったという意見がありました。

中には、「6年以上住んでいて、経年劣化とみなされてスルーだった」という方もいました。

ですが、修繕箇所の特定と費用の決定は、退去時に決まるわけではありません

退去後に、管理会社が修繕箇所や費用、借主と貸主の負担割合などを計算し修繕費が決定します。

退去後1ヶ月程度で請求書・内訳書が送られてくるため、退去立会いではバレなかったけれど、最終的にバレて費用を請求されるという場合もあります。

大家や管理会社への報告義務があるのは本当?

賃貸物件は、壁などに不具合が生じた場合は大家さんや管理会社に報告する義務があります

(賃借人の通知義務)
第六百十五条 賃借物が修繕を要し、又は賃借物について権利を主張する者があるときは、賃借人は、遅滞なくその旨を賃貸人に通知しなければならない。ただし、賃貸人が既にこれを知っているときは、この限りでない。引用元:e-Gov法令検索-民法‐(賃借人の通知義務)第六百十五条

画びょうなどの小さな壁の穴は通常使用として借主の負担にならないこともありますが、目に見えて分かる穴や傷は大家さんや管理会社に連絡をすることをおすすめします。

賃貸の壁補修を自分でやる方法

賃貸の壁の修繕は画びょうの穴や小さな傷程度であれば、自分で修繕が可能な場合があります。

▼自分でできる範囲の壁修繕

種類 補修方法
画びょう・短めのネジ
などの小さな穴
・パテで埋める
・補修シートを貼る
壁紙の剥がれ・めくれ ・色や模様の同じ壁紙を貼る
・壁紙用の接着剤を使用する
(もしくは塗装)
表面のひび(浅いひび) シーラントなどの補修材で埋める

目に見えて分かるような大きさの穴や下地まで達している傷や損傷は、自分で補修すると違和感が残りバレやすくなるため、注意しましょう。

画びょうの使用については、禁止する賃貸物件もあります。その場合は、契約違反となり違約金が発生することもあるので、まずは契約書の確認をしてください。

壁の凹みの補修は?

家具などをぶつけて賃貸の壁に凹みができてしまった場合、パテ(または補修剤)で埋めてならして壁紙を貼ることで補修することができます。

ただし、壁紙の破れを伴ったり、下地まで達しているような凹みは、自分で補修しない方が無難です。

▼自分で補修可能な壁の凹み

  • 壁紙の破れなし
  • 下地は見えていない
  • ミリ程度の凹み

凹みがひどい場合は、無理に自分で補修しようとせずに、大家さんや管理会社に事情を話しましょう。

壁の補修を業者に依頼する時の費用

自分で壁の補修が難しい場合は、業者に依頼するという方法もあります。

業者に依頼するメリットは、自分で補修するよりもはるかに仕上がりが綺麗でバレにくくなるところです。

壁補修の程度による、気になる費用をまとめてみました。

▼壁補修を業者依頼する場合の費用

補修の程度 費用
小さく浅い穴
(画鋲・ピン穴の補修程度)
0円~約2,000円
・通常使用の判断で負担なしの
場合もある
小さい穴・ひび・傷
(5㎝未満)
約5,000円~約3.5万円
中くらいの穴・ひび・傷
(5㎝程度)
約2万円~約5万円
大きい穴・ひび・傷
(10㎝以上)
約5万円~約10万円
壁紙張り替え(全面) 1㎡あたり約1,000円~約1,500円
※壁紙のグレードによって変動

ただし、勝手に業者に依頼をすることは避け、大家さんや管理会社に許可を得てから行いましょう。

賃貸の壁補修は100均にもある?

賃貸の壁補修を自分で行う時に必要になる補修材料は、100均やホームセンターで手に入ります。

100均には、自分で補修できる範囲の小さな穴などに適している補修材料が売っています。

▼100均(ダイソー・セリアなど)で購入可能

  • パテ(「壁の穴埋めパテ」「穴埋めウッドパテ」など)
  • 壁紙シール
  • 修正テープ(壁用)
  • 補修用セメント    など

特に、ダイソーの「壁の穴埋めパテ」は優秀と人気の商品です。

パテを均等に伸ばすために必要なヘラは別売りなので、忘れずにご購入ください。

100均よりも費用はかかりますが、ホームセンターならばより多くの種類の壁補修のための材料が売っています。

穴埋め用のパテや壁紙用シール・接着剤、傷や凹みの補修材などは大手ホームセンターであればほぼ手に入ります。

大手ホームセンターのたくさんの商品の中から、手軽に使用できる壁穴補修用の材料をご紹介します。

店名 商品名 価格(税込)
DCM 屋内用パテ 30ml 547円~
クロスの穴うめ材 616円~
クロスの補修キット 1,408円
コメリ 軽パテ 白色 150ml 848円
クロスのはがれ補修セット 1,180円
コーナン 壁の穴補修4点セット 968円
カインズ 壁紙の穴 穴うめキット 848円
壁あな補修材(ホワイト・グレー) 498円

賃貸の壁補修がいくらくらいなのか、不安になる人もいるかもしれませんが、自分で行う場合は100円~1,500円程度で材料を手に入れられます。

また、どのホームセンターも、公式オンラインでの購入も可能です。

石膏ボードの補修をするなら?

壁の下地となる石膏ボードまで達した穴の補修をする場合は、穴の大きさにもよりますが石膏ボード用のパテやメッシュテープなどが必要になります。

業者に依頼する場合と自分で補修する場合の、メリット・デメリットを比較してみましょう。

業者依頼 自分で補修
メリット ・仕上がりがきれい
・時間、労力がかからない
・費用が抑えられる
デメリット ・費用がかかる
(材料費・人件費)
・時間、労力がかかる
・仕上がりに違和感が
出る場合がある

仕上がりをとるか費用をとるかというところですが、自分で補修して退去時に修理費用を請求されるかもしれないと考えると業者依頼をする方が賢明と言えます。

もしも、ご自身で補修を行う場合は以下の材料が必要になります。

▼石膏ボードの補修に必要な材料

  • 石膏ボード用パテ
  • メッシュテープ
  • 壁紙(同じ色・柄のもの)
  • 壁紙用接着剤・ボンド
  • ヘラ
  • ローラー
  • カッター
  • 定規
  • サンドペーパー

おすすめ商品は、カインズホームにも売っている「手絞りできるワンタッチ スーパーパテ ホワイト 200ml」(税込698円)です。

メッシュテープを貼った上から絞り出すだけでパテが付着するため手軽に使用できる上に、研磨性・速乾性に優れています。

賃貸での不具合は大家さんや管理会社もかかわってくるため、穴の大きさや損傷具合を見ながら、適切に対応しましょう。

賃貸の壁が剥がれた!少しなら大丈夫?

家具がぶつかるなどして賃貸の壁が剥がれてしまった場合、「少しだから自分で補修すれば大丈夫かな」と思うことがありますよね。

壁の破損具合によって対処も変わってくるため、ケースごとに確認していきましょう。

自分のケースが何にあたるのか、しっかりと確認しましょう。

大家・貸主が負担するケース

賃貸物件での壁の補修費用は、自然現象の損傷や経年劣化は、特約がない限り大家さんや貸主負担することになります。

壁の剥がれは、劣化や日光が当たるなどで剥がれてしまう場合も多いため、大家さんや管理会社が経年劣化・自然現象と判断した場合は、借主の負担になりません。

▼貸主が補修費を負担するケース

  • 自然現状(日光の影響など)での損傷
  • 経年劣化(接着剤の劣化で壁紙が剥がれるなど)
  • 通常使用の範囲内による損傷
  • 壁紙が張り替えて6年以上経過している   など

規約の禁止事項でない限り、画びょうのような小さく浅い穴は通常使用の範囲内の損傷になり、借主の負担にならない場合が多いです。

ただし、特約として画びょうやピンの使用を禁止している物件もあるため、その場合は契約上借主が補修費を負担することになるため、注意しましょう。

入居者本人が負担するケースもある

入居者本人が補修費を負担するケースも多く、以下の表にまとめました。

▼入居者が補修費を負担するケース

故意・過失 ・たばこの臭い・ヤニ汚れ
・意図的に釘などで壁に穴を空けた
・落書き
・不注意により壁・壁紙が損傷
管理不足 ・結露によるカビ
・キッチンの油汚れ
・ペットによる損傷

特に管理不足は、事前に補修シートを貼ったり定期的に掃除をしたりすることで防げるものが多いです。

敷金を払っていても、修繕費が敷金を上回ると追加で請求されることもあるため、事前に防げるものはしっかりと対処することをおすすめします。

入居期間によって費用は異なる

入居期間によって壁の状態や建物自体の価値も変化するため、補修費用は異なります。

国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、賃貸物件の壁紙の耐用年数は6年とされています。(参考2):国土交通省‐原状回復をめぐるトラブルとガイドライン

入居期間が6年以上もしくは壁紙を張り替えてから6年経過している場合は、新しい壁紙への張り替え時期でもあるため、多少の過失で補修が必要な場合でも貸主負担になります。

ただし、大きな穴や傷があるなど明らかな過失がある場合は、入居年数が6年以上であっても工事費などが請求される場合があります。

賃貸の壁の補修によくある質問

賃貸の壁の補修に関しては、以下のような質問がよくあります。

それでは、一つずつ詳しく解説していきます。

賃貸の壁補修は火災保険が適用される?

賃貸の壁補修は、理由によって火災保険が適用される場合とされない場合があります。

▼壁補修の火災保険適用について

火災保険 条件
適用される ・自然災害(地震・台風・火事など)
・飛来物(飛び石など)
・不慮の事故
(家具をぶつけた、物を落とした、
子供が投げたボールが当たったなど)
適用されない ・故意に開けた場合
(ネジ穴、落書き、タバコ汚れなど)
・ペットが開けてしまった

自分では防ぐことが難しい事象で壁に穴が開いてしまった場合は、保険が適用されます。

家具をぶつけたなどの不慮の事故は、故意ではないことを証明する必要があります。

加入している火災保険によっても対応が異なるため、火災保険のプランに「借家人賠償責任特約」が付いているかどうかを確認してください。付いてる場合は適用できるということになります。
火災保険が適用される場合でも、まずは大家さんなど貸主への連絡が最優先になります。
自分の判断で保険会社への連絡などを進めないように注意しましょう。

白い壁や土壁で補修費用は違う?

壁の補修費用は、白い壁や土壁など壁に使われている下地の素材によっても異なります。

石膏ボードが一般的な下地材としてよく使用され、100均やホームセンターでも手軽に購入することができます。

土壁や漆喰などは、技術や手間・材料費がかかることから自分での補修も難しく、業者依頼した場合でも石膏ボードよりも補修費用が高くなることが多いです。

壁の補修箇所の損耗具合によっても費用が異なるため、まずは壁の素材や穴の大きさ・破損具合をしっかりと確認しましょう。

壁の補修とクロスの補修は違うの?

壁補修とクロス補修の違いは、範囲にあります。

壁補修…壁全体の広範囲に渡って補修すること

クロス補修…壁紙(クロス)の破損や剥がれなど壁の一部分を補修すること

自分で行う壁の補修は、補修キッドなどを使用して行える範囲になるためクロス補修というのが正しいです。

壁紙の全面張り替えや下地を含んだ補修は広範囲で業者依頼が必要になるため、壁補修ということになります。

賃貸ならマンションもアパートも壁補修は必要?

賃貸マンションやアパートも、壁に穴や傷などの損傷ができた場合は壁補修が必要になります。

賃貸で壁補修が必要になった場合は、以下のような手順で補修を進めてください。

▼賃貸で壁補修が必要になった時の行動・手順

状態の確認 損耗(穴・傷など)の大きさや、原因を確認
損耗の大きさなどの写真を撮っておくとよい
貸主への連絡 程度に関係なく、大家・管理会社に連絡
火災保険が適用するかどうかも確認する
3 補修への
指示を聞く
・貸主の指示に従い、業者依頼などを行う
・自分で補修する許可が出た場合は、壁穴用
の補修キットなどで補修する

壁に穴や傷ができてしまった場合、そのまま放置することは民法615条に反します(参考3):e-Gov 法令検索‐民法615条

大家さんや管理会社の指示に従い、適切に壁補修を行ってください。

まとめ

賃貸の壁に穴が開いてしまった場合に補修をすると、「ばれる」場合と「ばれない」場合があることがわかりました。

ですが、賃貸の壁補修が必要な場合はその事実を貸主に報告する義務があるため、「ばれる」という状況ならないように適切に対処することが大切です。

▼壁補修が必要な場合のとるべき行動

  1. 壁の穴などの状態の確認
  2. 大家さん・管理会社に連絡
  3. 補修についての指示に従う

もしも、壁に穴が開いてしまい補修が必要になったら上記の手順で進めると、トラブルなく壁の補修ができますよ。

▼参考にしたページ一覧

(参考1):東京都住宅政策本部‐賃貸物件の修繕及び原状回復に…
(参考2):国土交通省‐原状回復をめぐるトラブルとガイドライン
(参考3):e-Gov 法令検索‐民法615条

 

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